深刻なN8nワークフロー自動化の脆弱性がサーバー乗っ取りを可能に
N8nのサンドボックスエスケープ脆弱性(CVE-2024-XXXX)が確認され、攻撃者によるサーバー侵害のリスクが高まっています。緩和策と対応方法を解説。
N8nのサンドボックスエスケープ脆弱性がサーバー侵害のリスクを引き起こす
セキュリティ研究者らは、オープンソースのワークフロー自動化ツールであるN8nに重大な脆弱性を発見しました。この脆弱性により、攻撃者はサンドボックスの制限を回避し、サーバー全体を侵害する可能性があります。本記事執筆時点では、この脆弱性は未修正のままです。N8nを業務自動化に利用している組織にとって、重大なリスクとなります。
脆弱性の技術的詳細
この脆弱性は、CVE-2024-XXXX(IDは未割り当て)として追跡されており、N8nの実行環境におけるサンドボックスの不適切な分離が原因です。ワークフローへのアクセス権を持つ攻撃者は、この脆弱性を悪用して以下の行為が可能となります:
- ホストサーバー上で任意のシステムコマンドを実行
- ワークフローや環境変数に保存された認証情報や機密情報の窃取
- 権限昇格により、影響を受けるシステムの完全な制御を奪取
N8nのサンドボックスは、ワークフローを安全な操作に制限するように設計されていますが、この脆弱性によりその保護が回避され、一見安全な自動化タスクが攻撃ベクトルとなる可能性があります。サンドボックス機能が有効なすべてのN8nバージョンが影響を受けます。
影響分析
機密データを扱う業務上重要なワークフローにN8nを使用している組織は、特に高リスクにさらされています。この脆弱性が悪用されると、以下のような深刻な影響が生じる可能性があります:
- サーバーの完全な侵害:データベース、API、内部システムへのアクセスが可能となる
- ネットワーク内での横展開:サーバーが信頼された接続を持つ場合、ネットワーク内での攻撃拡大が可能
- データ流出:認証情報、トークン、独自情報などの機密データが窃取されるリスク
N8nはクラウドサービス、CI/CDパイプライン、エンタープライズアプリケーションと統合されることが多いため、この脆弱性はランサムウェアの展開やサプライチェーン攻撃の足がかりとなる可能性があります。
緩和策と次のステップ
本記事公開時点では、公式なパッチはまだリリースされていません。SecurityWeekでは、以下の即時対策を推奨します:
- サンドボックス機能の一時的な無効化:可能であれば、修正プログラムが提供されるまでN8nのサンドボックス機能を無効にしてください。ただし、これによりサンドボックスに依存するワークフローが機能しなくなる可能性があります。
- アクセス制限の強化:N8nインスタンスへのアクセスを信頼できるユーザーとネットワークに限定し、ネットワークセグメンテーションによりサーバーを重要システムから隔離してください。
- 不審な活動の監視:不正な変更がないかワークフローを監査し、サーバーログを確認して悪用の兆候(例:不審なコマンド実行)を検出してください。
- 回避策の適用:サンドボックス機能が不可欠な場合は、厳格なリソース制限と最小権限の原則に基づいてN8nをコンテナで実行することを検討してください。
セキュリティチームは、この脆弱性を高影響の攻撃につながる可能性があるため優先的に対処する必要があります。SecurityWeekやN8nの公式チャネルをフォローし、パッチの提供状況を確認してください。パッチがリリースされたら、即座に適用し、すべてのワークフローに不正な変更がないか確認してください。
SecurityWeekのIonut Arghireによる原著記事。